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ハードカプセル

2つの上下パーツを圧着して成形する典型的なカプセル剤形です。医薬品をはじめ、古くから様々な分野で幅広く利用されています。主に粉体の原料を充填し、大量生産が可能です。充填機によっては顆粒、液体を充填することもできます。 カプセル皮膜の原料や大きさで多数のバリエーションがあります。0~3号と大きさを表す数字は、数字が大きい程小さなカプセルになります。
井藤漢方製薬では、0号、2号、3号の製造が可能です。

特徴・用途・活用例

原料の高配合が可能
主に粉体の原料を充填するため水やアルコール、賦形剤などの添加物が少なく、主要原料を高い比率で配合できます。
製造工程の原料劣化が少ない
製造時において加熱、乾燥、加圧など劣化の原因となる工程が少なく、充填後の内容物が皮膜で覆われているため原料成分が劣化しにくい剤形です。
飲みやすさ
皮膜カプセルで覆われているため、原料の臭いや味を抑えることができます。

種類・形状

動物性ゼラチンカプセル
牛や豚などの皮を原料としたゼラチンを皮膜原料としたハードカプセルです。上下のパーツを圧着して成形します。
植物性カプセル
狂牛病問題以降、非常に需要が高まっています。セルロースなどの植物性の皮膜でできているカプセルです。特にヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用したHPMCカプセルは非常に人気があります。
バンドシール加工
接合部にゼラチンでできたバンドを巻き付けることにより気密性を高めます。液体原料の充填が可能です。
腸溶性カプセル
胃酸で溶けずに腸まで主要成分を運ぶことを目的としたカプセルです。

その他、ご要望に応じて、様々なコーティングや形状への対応やご提案をいたします。

形状重量・生産数目安

←表を左右にスクロールできます→

種類 1粒重量目安※1 日産※2
0号 350mg〜450mg 280000粒
2号 200mg〜300mg 280000粒
3号 150mg〜250mg 280000粒

※1 内容物の比重により変わります。
※2 種類により製造可能な最小数とは異なります。

製造チャート

  • 原料入庫
    入庫した原料に誤りは無いか、品番や試験書をしっかり確認します。
  • 秤量
    量り間違いはないか2名体制で確認を行います。
    原料によって計量する秤を変えます
  • 混合
    原料の混合を行います。しっかり混合されているか、定期的に含量均一試験を実施しています。
  • カプセル充填
    ハードカプセルに原料を充填します。カプセル皮膜は動物ゼラチン・HPMC(植物由来)になります。
  • 粉取機
    カプセルに付着している余分な粉を取ります。
  • 目視検査
    ハードカプセルに凹みや傷、しっかり締まっているかの確認を行います。熟練の人の目で確認を行います。
  • 製品試験
    性状や成分含量、菌検査など品質に問題ないか確認します。
  • 中間製品完成

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